動画撮影のヘルプ(という名の見学)

先日、プロのビデオグラファーの撮影現場にお手伝いをしに行く機会がありました。お手伝いといっても完全にプロの仕事見学です(笑)今動画の学習中なのですが、その縁で実際の撮影現場を見学する事ができたのですが、色々驚きと発見がありました。どんな動画を撮影するかというと、パティシェのコンペ出品に関してのPR動画なのですが、コンテや香盤表はざっくりとしか作っておらず、その時その時、試しながら撮影するというスタイルで撮影が進んでいきました。大体半日位だったのですが、以下何が個人的に学びになったか、述べていきたいと思います。

準備・用意する機材が違う。

機材が違うというと、カメラを思い浮かべるのですが、今回驚いたのは周辺機材の事でした。もちろんカメラの機材もレンズ含め素晴らしかったのですが、個人的に一番驚いたのは「暗幕」と「照明」でした。今回の撮影場所は、パティシエの厨房だったのですが、そこに大理石の天板テーブルがあったのでそこをメインの撮影箇所にしたのですが、準備を始めた時、最初背景に黒の布を使って、背景の準備を開始しました。その後、照明をセットして撮影を始めたのですが、想像以上に美しい映像が撮影できていました。

結果として綺麗な映像を撮れていたのですが、黒に追加した照明の光が映えて、高級感も演出できていました。カメラやレンズも大変重要なのですが、周辺の環境を整える機材や小道具も同じ位用意する事も重要だと実感できたと思います。

演出方法の発想が違う。

演出方法や撮影手法を発案するのはビデオグラファーの仕事とはいえ、画角やカメラワークや撮りたい映像を考え、クライアントに提案する内容と量には驚きました。「このように撮りましょう」「この様なライティングでこの画角で撮りたいです」という事が次から次へと出てきて、それを実現する方法を直ぐに思いつき、即時実行するのは本当に凄いな、と思いました。ビデオグラファーご本人は料理等の物撮りはあまりしない、と仰っていましたが、それでもどのような動画を撮るか次から次へと発案し、クライアントに提案する姿はやはりプロだな、と思いました。その姿にクライアントも満足しており、本当に喜んでいました。

プロに求められる基準値とは

今回の撮影のお手伝い(見学)から、プロと呼ばれる基準値について少し想像ができたと思います。基準値というか必要な条件は

・撮影および編集に必要な機材と知識、技術
・クライアントと友好的な関係を築けるコミュニケーション能力
・撮影の手法等を提案できる撮影経験

という所かと思います。今回それが見えた事も大きな収穫かと思いました。

ちなみに、今回のクライアントのパティシェの方々は大変良い方ばかりで撮影終了後、美味しいお菓子もご馳走してくれ、お土産も頂きました。この様な良いクライアントと仕事をしてみたいな、とも感じました。

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